「死神さん、わたしを殺して――」 天涯孤独な少女の祈りに死神の青年は応えた。 「結婚して、子供を産み、その子を育て終えるまでは殺さない」と。それなら、と少女は言う。 「ならわたしを、あなたのお嫁さんにして――」。 椿カヲリが紡ぐ、死にたがりな少女と死神の、小さな恋物語。
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