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実験地区13 (Raw – Free)
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実験地区13 (Raw – Free)
実験地区13 (Raw – Free) - 【第6話】 | 二〇三一年、日本──生活保護制度が廃止され、働けない人間は政府管轄の「実験地区」に送られる社会。実験地区とは、隔離区域内に特別な環境や制度をつくり、その中で人間がどの程度適応できるかを探る場所。「自給自足経済地区」「サイバーコミュニティ地区」などもあるが、「無治療疫病地区」や「戦争地区」といった極めて非人道的な実験を目的とする地区もあった。 突然の事故で両親を亡くした久世明人は、高校二年の若さで第十三実験地区に入ることに。そこは、最低限の公共サービスと生活費は支給されるものの、地区内に警察ほか公的機関が存在しない、文字通り「無法地区」だった。それを証明するように、久世の入所初日から、人が死ぬ。ただ、地区内には「自治会」があり、月会費さえ払えば、最低限の安全を保証してくれるという。すぐに入会を決め、しばらく平穏な日々を送っていた久世だったが、ある事件をきっかけに自治会の中心人物の一人と面談。それから運命が大きく変わる。久世の面談相手は、かつて日本中を震撼させた究極の殺人鬼。桁外れの洞察力と観察眼を持ち、言葉だけで人を殺す、通称サトリ──不生美水流だった。そんな不生から才能を見出された久世は、自治会の戦闘員ともいうべき「ハンター」として起用される。ハンターの仕事は主に無法地区で暴れる殺人鬼を狩ること。だが、その背後では「ビーベック」なる悪逆無道の謎の組織が暗躍していた。日を追うごとに激化していく自治会とビーベックの殺し合い。壮絶な戦いの末、久世が目にする真実とは……? 無法地区で繰り広げられるハンターと殺人鬼の血みどろの狂宴……鬼才・狂気太郎が満を持して放つ限界マッドホラー!(電子書籍初版の上・下巻をまとめた改訂版)