...

大精霊の契約者~邪神の供物、最強の冒険者へ至る~ (Raw – Free)

 ある秘境の村では、百年に一度、高いマナを持つ子供を邪神の生贄として捧げる風習があった。『災禍を呼ぶ悪魔の子』とされる白髪を持つ少年マルクは、生まれながらにして生贄となることが運命付けられていた。  そうしてマルクは生贄として邪神の許へと送られたのだが、どうにも長い年月の中で伝承が歪んでいただけで、当の邪神は人間大好きの大精霊様だったようで――。  大精霊ネロディアスに気に入られ、その契約者となったマルクは、村を出て外の世界を旅することを選ぶのであった。