黒く、黒く、黒く。
黒く染まるその世界《なか》で
少女の日常は廻る――。
黒い雨が降る世界で少女・ピエタはなんでもない日常を送っていた。
いつもどおり雨が降っていて、いつもどおりの道を歩いて学校に向かい、友人・駄苗との会話を楽しむ。
そんな『いつもどおり』に幸せを感じていた。
そんな『いつもどおり』を過ごすピエタ。
その日もまた駄苗との会話を楽しむ――はずだった。
「でもどうして! どうしてピエタは昨日の今日のことを覚えてるの!!?」
のたうち回りながら、少女たちは「明日」を目指す――。
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