「私を必要としてくれる場所はここしかない」。夫との関係に悩んでいた文乃はある時、裏アカの存在を知る。淫靡で不思議な世界に魅了され、気づけば足を踏み入れていた。嘘、見栄、嫉妬、裏の顔……人を欺き、己を肯定する。ここが自分の居場所だと信じる文乃だったが段々と歯止めがきかなくなり、次第に追い詰められていく。「それでも私は私を捨てられない」。女の闇と、夫婦の在り方を問うヒューマンドラマ。
Chapters