「あなただけが、この願いをわかってくれた」
洪水が繰り返し襲う時代。その度に命を落とす人々を見て心を痛め、河工事を必死に上奏し続けた王佳。
しかし、周囲からは理解されず、「変わり者の若様」と噂されていた。
ある日、王佳は皇帝から「妃」として召し上げられることに。
それは、王佳の上奏書を目にした皇帝が、身分差を超えて彼と語り合うための計画だった。
納得した王佳は妹の名を借りて入内するが、形だけの関係と思っていたのに、夜伽まで求められ……!?
やっと手に入れたから、もう離してはやれない――。
不器用なほど一途に、必死に願いを叶えようとする二人の壮大なラブストーリー!