神や物の怪の国「幽世」に佇む美しい大木「御霊神樹」。神樹の護り手である庇護ノ神・世羅(せら)とその遣い・甚雨(じんう)は、ある出来事によって現世に散らばってしまった神樹の種を集める旅をしていた。旅の先々で見聞きする奇妙な噂話。そこで神と遣いが触れるのは、憂い、追憶、願い――…さまざまな人間と神々が抱いた感情たち。美しく切ない奇譚集。
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