国際コンクールでの失敗によりプロを諦めたヴァイオリニスト藤堂真澄。失意の中でもヴァイオリンを捨てきれずにいた彼女だったが、ある日突然階段から転落すると異世界に迷い込んでしまう。混乱の最中、スパイ容疑を掛けられ連行された先で騎士団長アークに弁明を迫られる。絶体絶命の状況下で、真澄の運命に光明を授けたのは共に異世界へとやってきた“ヴァイオリン”だった――。
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